2017.08.03

とりくみ

引越しと夏直前の消費動向が交錯する4〜6月期。リユース人気4家電ジャンル+ボディケア器具買取ランキング(2017年4-6月期)発表!

上月
引越しと夏直前の消費動向が交錯する4〜6月期。リユース人気4家電ジャンル+ボディケア器具買取ランキング(2017年4-6月期)発表!

2017年8月3日、弊社のリユース品買取サイト「ReRe」「高く売れるドットコム」における「2017年4-6月期」のリユース品買取ランキングを発表しました。今回は、前回発表時の「リユースで人気の4家電(TV、パソコン、洗濯機、冷蔵庫)」に加えて、夏直前ということでボディケア2部門(自動筋力トレーニング機器と脱毛器)も集計しました。

 

前回(1-3月期)の発表と、ブログ投稿はこちら。
引越しシーズン、なにが売りやすい?リユース人気4家電ジャンル買取ランキング(2017年1-3月期)発表!

 

今回もプレスリリースに掲載しきれないその詳細分析・解説を掲載します。前回同様、解説は弊社リユースエバンジェリストの高野が担当します。一般の方々もぜひ今回の解説をご覧いただき、不用品売却時の参考にしていただければ幸いです。特に、ボディケア2部門は意外な相関関係があることがわかりましたので、必読ですよ!

 


<解説:テレビ部門> 上位は国内メーカーだが、徐々にLGがシェア拡大、今後も増えそう。

リユース品市場をけん引するシャープが変わらず1位を維持し続けており、同様にその他の国内メーカーのシェアもそれほど変化がありません。しかし、緩やかながらも注目すべき変化が起こっています。
それは、「LG」商品。ランキングには上がってきていませんが、日本メーカーよりも二回りほど安い価格設定、有機EL大型化へのいち早い取り組みなど話題作りには欠かせず、新品市場のシェアを少しずつ広げている影響がリユース品市場にも見えてきています。買取台数では、2015年比で2017年は487%増となっています。現時点では国内メーカーを脅かすほどではありませんが、今後さらに、リユース品市場でもアジアのメーカーを中心とした、格安で大型のテレビが増えてくると予測します。

 

■【TV部門】年式別買取比率(過去3年の4〜6月期)

また、年式別買取比率を見ると、ここ数年、維持し続けている2010~11年式商品、つまり「地デジバブル」期発売のテレビの高いシェアに変化が見られ始めました。要因は、2年以内に発売された比較的新しいテレビのシェアの回復です。この流れが続くと、地デジバブル期TVのシェアも落ち着きを見せそうです。
今後、強い影響を与えそうなのが、ドン・キホーテで話題になった“ジェネリックテレビ”です。プライベート商品であるにも関わらず、内部基盤に東芝REGZAと同じものを使用し、50インチ4K対応で5万円台(新品市場)と大きな価格破壊が起きています。現在生産が追い付いていないため市場崩壊にはつながっていませんが、十分な供給量が確保された場合には、新品・リユース品市場の平均相場も大幅に下がり、共に打撃を受ける可能性は非常に高くなりました。今後の価格動向に目が離せません。

 

■【TV部門】メーカーサイズ(インチ)買取平均値

「ソニー」のテレビがとうとう、買取平均インチが40台の大台に乗りました。新品市場でも46インチから51インチが圧倒的なシェアを持っていることから、リユース品市場もワンテンポ遅れながら追随してきました。
ここで特殊なのが「シャープ」のみインチが順当な伸びを見せていない状況。新製品のシェアが落ち込んでおり、ダイニングで使う2台目テレビ(32インチ以下)に力を入れていたのが影響しているようです。今後もシェアを考えると平均サイズのアップは見込みづらく、新品市場同様、「東芝」・「パナソニック」のシェアに押される状況になるとみています。

<解説:パソコン部門> 「Core2 Duo」「Core i3」搭載PCは今が最後の売却チャンスか?!

 

■【PC部門】メーカー別買取比率(過去3年の4〜6月期)

APPLEのシェアは相変わらず高い水準を保っています。新MacBookやMacBookProも増えてきて、この勢いは変わらずの印象です。新機種iMacProが発売されると、さらに活性化が見込めます。それ以外では、1-3月期で少し順位を上げていた「マウスコンピュータ」が、今期では順位を4つも上げてきており、新品市場と同じ位置にまで来ました。当メーカーの今後のシェア拡大を予測します。

 

■【PC部門】デスクトップ&ノート CPU別ジャンル別買取比率

「Core i5」のシェアは変わらず高いまま維持しています。一世を風靡(ふうび)した「Core 2 Duo」は今年4月のWindows VISTAサポート終了と共に一気に失速。Windows7マシンとしてはスペックに不安が残るので、このまま一気にリユース品市場から消えていくと見ています。また、新CPU「Core i9」が発表にもなったので、もともとシェアが少ない「Core i3」も徐々に市場からなくなっていくと見られます。コストパフォーマンスの良い「Core i5」と「Celeron」の需要トレンドは2017年末までは続くと考えています。Windows7の延長サポートも2020年までとなるので、まだCPUとしては現役でいられる環境です。以上のことから「Core 2 Duo」「Core i3」搭載パソコンをお持ちの方は、今が最後の売却チャンスと言えます。

 

■【PC部門】過去3年間における月ごとの形状別買取比率数(4月-6月)

4月は「デスクトップPC」のシェアの伸びが年々下がっています(4月は新入学・就職による新しいノートの乗り換えで「デスクトップ」を押し下げています)が、全体的には「デスクトップ」は上昇トレンドです。やはり「ゲーミングPC」の存在は大きく、まだまだ認知度は低いものの、子供のなりたい職業にもランクインする「e-Sports」も確立されてきており、「ゲーミングPC」は他のPCよりも期待が持てるジャンルであるのは間違いないでしょう。今後もリユース品市場におけるゲーミングPCのシェアは拡大するものと思われます

 

<解説:洗濯機部門> TVに続いてアジアメーカーの足音が響く。ハイアールのシェア拡大。

 

■【洗濯機】メーカー別買取比較(過去3年の4-6月期)

「パナソニック」が依然1位を保っているものの、シェアが減ってきている状況があります。
大きな要因としては二つ。
1つはグラフの通り「ハイアール」が近年伸ばし始めているのが要因です。低価格帯であるが故に手放し易いだけでなく、機能も国内メーカーとそん色がなくなり始めていることと、ユーザーへの認知が増えて来ていることから、シェアを伸ばしています。
もう一つの要因は後述しますが、4-6月期=梅雨期であることから、乾燥機能が付いている“ドラム式”の手離れが鈍化するのが要因です。「パナソニック」・「日立」は縦型に比べドラム式の販売構成比が高いため、リユース品市場でも、乾燥機能に優れたドラム式の需要は高まるものの、買取数が伸びないことから供給のバランスが難しい状況。この流れは8月まで続くのが例年の傾向です。つまり、ドラム式洗濯機は4-6月期及び7,8月までが高く買い取られる可能性が高いと言えます。

 

■【洗濯機部門】過去3年間における月ごとの形状別買取比率推移(4-6月期)

例年ドラム式の売却比率が下がる時期。毎年、顕著に表れているのが上図よりわかります。梅雨期には、部屋干しをほぼしなくて済む「ドラム式」は手放すタイミングではないようです。一方で、メーカーがボーナス時期に向けて広告を増やしドラム式の露出が増えるタイミング。リユース品の需要と供給バランスが一番崩れる時期ともいえます。

 

■【洗濯機部門】年式別買取比率(過去3年間の4-6月期)

直近3年前までの年式で50%以上のシェアを持っています。また、買取が可能な洗濯機は8年前(2010年製)がぎりぎりのラインです。最近では、縦型洗濯機が、洗濯機能向上によって再度脚光を浴びてきているので、ドラム式から戻るユーザーも散見されます。2012年製が今年少しシェアが高いのは、人気だった「プチドラム」の発売年であることが要因です。しかしこのプチドラムユーザーも5年を境に一部で乗り換えを始めた可能性が見てとれます。

 

<解説:冷蔵庫部門>家庭用より単身用がシェアを握る。新品市場と連動しない特異なジャンル


新品市場で1位を走る「三菱」、リユース品市場でも1位は1-3月期と引き続き「三菱」ですが、2位以下では順調にシャープがシェアを広げています。(2016年10-12月期24.1%→2017年1-3月期28.3%→4-6月期28.9%増)
特に4-6月期には、買い替え寿命が長い「大型冷蔵庫」(400L以上)は買取量が伸びづらい傾向があります。単身用冷蔵庫(200L未満)の場合、学生や新入社員など次のライフステージが比較的早く迫ってくる層がユーザーのため、この時期に買い替えが発生します。したがって、単身用冷蔵庫を多く発売し、そのシェアが高いシャープは回転も速く、また商品売却の意識が高くなりつつある若年層の所有が多いことから、年々シェアを拡大していると考えられます。

 

■【冷蔵庫部門】容量別買取比率 (過去3年の4月-6月)

先述の通り、容量別でリユース品市場をみると、圧倒的に200L以下の単身用がシェアを占めています。1-3月期よりもその伸びは顕著に出ており、新生活などで一段落ついたユーザーが売却に出るタイミングでもあるため、このような結果と読み取れます。例年は、年初から5月に向け緩やかに買取量が下がり、6月~9月まで盛り上がるのが冷蔵庫市場です。その傾向に違わず、やはり冬よりも夏場の方が売却・購入動機が付きやすいようです。

 

■【冷蔵庫部門】年式別買取比率(過去3年間4-6月期)

洗濯機やテレビに比べ寿命が長いイメージがありますが、実際に買取が行われるものは「単身」寄りが多くなるため、他の家電よりも3年以内に発売の商品シェアが10%以上も高くなります。これは、「古いから売れない」というわけではなく、あくまで単身比率が上がるためその結果、比較的新しい商品が多く売却されているのが理由です。また、単身用と家庭用では売却・購入サイクルが異なるといえます。

<解説:ボディケア2部門>新品の流通量が見えにくいボディケア商品もリユースでは実態がわかる。

今期限定の分析として、夏が近づくと動き出すボディケア商品に焦点を当てます。今回は身体に装着し、スイッチを入れるだけで筋力トレーニング効果が出る「自動筋力トレーニング機器(以下、EMS)」と「脱毛機器」をピックアップします。
ボディケア系の商品はメーカー・機種により流通経路が異なり、消費動向が把握しづらいが実情です。しかし、リユース品市場は特にその垣根はないため、この動向の一端を見ることができます。

 

■【EMS部門】メーカー別買取比率(過去3年の4-6月期)

まずはEMSを見ていきます。この3年上位をキープしているのが「テクノリンク」(商品:ベルファーマ)です。医療機器や業務用美容機器の制作をしていることから信頼が厚く、リユース品市場でも人気のメーカーです。「伊藤超音波」(商品:シェイプヒート)もほぼ同じ状況で常にこの2社が争っている構図です。「エクサボディ」はスレンダートーンが下降傾向になり、それにとって代わり「MTG」(商品名:SIXPAD)が急激な伸びを見せています。最後に女性向け雑誌広告に強い「パルティール」(商品:スーパーウェーブハイブリッド)が続きます。

 

■【脱毛器部門】メーカー別買取比率(過去3年の4-6月期)

脱毛器分野では、「エムテック」の一人勝ちが続いています。フラッシュ脱毛器ケノンがけん引をしており圧倒的な強さです。2位に10倍以上差をつけての1位が続いています。続く「YA-MAN」は2014年頃から発売を始めたレイボーテの新作を毎年発売し、リユース品市場の回転が上がってきている状況。「TRIA」LHRは唯一の家庭用【レーザー脱毛】をセールスポイントとしている商品ですが、新商品はマイナーチェンジで止まっており、大きな買い替え需要はなく一定の推移を保っています。その他では、ようやく動き出した新興勢力の「PHIRIPS」ルメアと、「LAVIE」の生産完了したLAV380が市場に出始めましたが、比率としては非常に低いことがわかります。先述の3大メーカーで90%以上を占めており、新メーカー・新商品がなかなか参入しづらい市場ということが見てとれます。

 

■【EMS・脱毛器部門】EMSと脱毛器の年間買取比率推移(2015年、2016年)

特徴的なのが5月前後の動きです。2016年はより顕著に出ていますが、脱毛器が一気に比率を上げ、EMS機器が下げます。
なぜ、このような傾向が出るのか。
市場動向としては、夏を前にしたボディケアへの意識が一気に高まるタイミングとなります。そこで消費者行動予測としては、エステの割引などの広告露出も増え、改めて眠っていた「脱毛器」を使うか悩んだ末、売却するのではないかという仮説が成り立ちます。それに対してEMS機器は自分が行動するというよりは「つけているだけ」というものが多いため、先述のボディケアのタイミングで「もう少し使ってみようかな?」と売却の鈍化が起きているとみています。

 

■【EMS・脱毛器部門】EMSと脱毛器の年間買取比率推移(2017年)

2017年については、例年よりも1か月前倒して波が来た形となりました。1-6月までの比率なので、若干偏りはありますが、先述の通りの傾向は変わらず発生しています。
2015年からの平均気温に大きな差はなかったので、メディアによる露出や、ボディケアへの意識付けで前に押されてきたとも読み取れます。しかし、夏に向けたボディケアは2か月以上前が目安と言われるので、脱毛器のリユース品購入を検討されている方は売却が多くなる4-5月が狙い目です。

<総括>

4-6月は新生活のスタートシーズン。動向も「単身家電」に若干寄った結果となりました。テレビは年々大型化しているにも関わらず、買取平均インチ数が少し落ち込み、冷蔵庫も「200L」以下、洗濯機は「ドラム式」より「縦型」と、非常判りやすい動向でした。しかし、逆の見方をすると、大型製品のリユース品が手に入りづらい時期とも読み取れます。特に大型品こそ、リユース品と新品の価格差は大きくなるので、売却を考えている方は品薄感のある4-6月は狙い目かもしれません。
しかし、上述の傾向があるとはいえ、新品市場動向では、テレビにおける年々1インチ当たりの価格下落傾向が変わらない一方で、洗濯機はドラム式から縦型に見直されてきており、変化が見られます。
ボディケアに関しては、夏期直前シーズンのため特徴的な動きが見られました。脱毛器の売却が多くなることから、リユース品購入としては4-5月が狙い目となります。
新生活シーズン、お部屋のレイアウトに悩むタイミングも多くなると思いますが、リユース品の売買をうまく活用し、自分にあった大きさや使い勝手を気軽に試してみるのも良いかもしれません。

 

■プロフィール 高野浩志(たかの ひろし)
株式会社マーケットエンタープライズ リユースエバンジェリスト
1975年生まれ。大手電気店の社員として、12年間ゲームやフィギュアなどホビー製品のバイヤーを務めた後、ネット型リユース業最大手のマーケットエンタープライズに入社。
東京リユースセンター長を経て、買取の製品情報を一手に集約管理するプロダクトセンター長に着任、現在に至る。リユース業ならではの数ある製品群から”価値ある製品”を評価する能力に長け、特に家電製品の精度が高い。プライベートでは自宅に何千冊ものマンガ蔵書があるほどのマンガ好き。ゲームも嗜む。

■協力:「家電高く売れるドットコム」
今回のランキングは主に弊社の「家電高く売れるドットコム」の協力で集計・発表しました。
「家電高く売れるドットコム」 http://www.kaden-takakuureru.com

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