2017.04.20

とりくみ

引越しシーズン、なにが売りやすい?リユース人気4家電ジャンル買取ランキング(2017年1-3月期)発表!

上月
引越しシーズン、なにが売りやすい?リユース人気4家電ジャンル買取ランキング(2017年1-3月期)発表!

2017年4月19日、プレスリリースとして、弊社のリユース品買取サイト「ReRe」「高く売れるドットコム」における「2017年1-3月期」のリユース品買取ランキングを発表しました。

 

リユース品市場は、新品市場と連動する部分もあれば、全く異なる動きをすることがあります。実際に発売当初人気だったものが実は安く買い取られたり、マニアックなものが高い評価を得て時間がたっても高額で取引されたりします。リユース品市場をウォッチすることは消費動向が見えてくると言い換えられるかもしれません。

 

今回、こちらでは、プレスリリースに掲載しきれないその詳細分析・解説を弊社リユースエバンジェリストの高野が行いました。一般の方々もぜひ今回の解説をご覧いただき、不用品売却時の参考にしていただければ幸いです。

今回発表するのは「テレビ」「パソコン」「洗濯機」「冷蔵庫」の4部門です。

<解説:テレビ部門> 201011年製が乗り換えの時期。売却するなら最後のチャンスか。

 

新品市場では、価格優位性の高い「東芝」がシェアを誇っているなか、リユース市場では依然として「シャープ」が圧倒的なシェアを持っています。また、「ソニー」が「パナソニック」よりも上位に登場するのもリユース市場ならではの傾向です。これは一般層よりもAVファン層に人気の「BRAVIA」ブランド(ソニー)が他社に比べ、サイズの大きいものが多いということ、そしてそれらが値崩れしないことがわかります。なお、「パイオニア KURO」などいまだ高値で買い取られる=売却できる稀な例もあります。

テレビメーカー別買取平均サイズ(インチ)

先述通り、AVファンが好んで購入する「ソニー」は平均して「大型」になる傾向があります。逆に、一般家庭普及率の高い「シャープ」は2台目のテレビとして家庭進出も多いため、平均サイズが下がる傾向にあります。
しかし、近年の大型低価格化に伴い、買取市場も年々サイズの大型傾向にある(毎年約105%増)今後は価格優位性が高い「東芝」ブランドがさらにリユース市場において買取シェアを広げると予想できます。

 

テレビ 形式別・年式別買取比率

他の家電同等、発売後2年以内のものに価格がつきやすい傾向にあり、実際の買取数も大きくなっています。特筆すべきは、2010~11年式商品の買取シェアも高くなっていること。これは「地デジ」放送への切り替え時期による「地デジバブル」で各社が販売台数を伸ばした頃です。価格の上下に関わらず、6年経った現在、消費者は「4K」「有機EL」などより大型・高性能テレビへの乗り換えを行なっていることがわかります。

次のテレビ市場の大きな波は2020年。その頃にはこの地デジバブル期購入のテレビ=10年前の商品がまだ家庭にあるとしたら、価格がつきづらいと考えられるので、今が売り時とも考えられます。

テレビ 月別買取構成比(2015・2016年比較)

上図のように例年、季節指数の低い2月を起点とし、6月まで緩やかに上昇。その後、再度10月まで緩やかに下がって年末に回復する流れになります。昨年はオリンピック需要が少なからず影響したのか、オリンピック終了後から若干リユース品の買取数が増加しています。

これは、新品市場がオリンピック終了と共に在庫処分を行なった動きです。それに伴った買い替えが起き、8月から買取が徐々に伸びたと考えられます。その特需が続いていると見られ、今年は2月に落ち込むことなく買取構成比が上がっています。先述通り、リユース買取品も大型化が進んでいるので今年はリユース(中古)テレビ市場が活気をもって動いていくと予測します。

 

<解説:パソコン部門> APPLE強し。主流となるノートPCでは今後海外メーカー製の買取数量が増加する見込み。

PCメーカー別買取比率

Windows新品市場では「DELL」「Lenovo」がデスクトップ・ノート関わらず2強でシェアを持っている状況のなか、リユースはまだ日本メーカーが強さを持っています。特に法人よりも、個人からの買取に顕著に表れています。すでに撤退をした「SONY」のVAIOもまだリユース品市場では人気を保っており、上位に食い込んできているが、気になる動きです。「APPLE」はやはり別格扱いとなり、新品市場でも値下がりがしづらいメーカーです。従って、多少年数がたっていても価格がつくものが多いと言えます。

デスクトップ PCメーカー別買取比率(過去3年の1〜3月期)

デスクトップは圧倒的に「iMac」の買取数量が多いと言えます。また、個人所有のデスクトップPCが減少し続けるものの、このデスクトップでは、ゲーミングPCとして活躍する「ドスパラ」や「マウスコンピューター」がトレンドとして挙がっています。「DELL」が挙がっているのは、「ALIENWARE」ブランドのゲーミングPCが後押しをしている結果となります。

また、日本メーカー勢「NEC」「ソニー」「富士通」は一体型PCがメイン。Windows7を搭載したPCが大半ではあるものの、ハイビジョン録画やブルーレイ搭載等でスペックが高く価値を保っています。

ノート PCメーカー別買取比率(過去3年の1〜3月期)

ノートPCでも、「APPLE」が強いと言えます。また、「東芝」も新品市場と同等の人気があります。注目は「Lenovo」です。今年に入ってリユーストレンドがようやく市場シェアに追いついた形でシェアを獲得しています。今後、日本メーカー品の新品市場シェアが減っている影響がリユース市場にもで出てくる見込みとなります。「Lenovo」「HP」「DELL」と言った海外メーカーが夏以降上位に食い込んでくると予想します。

また「マウスコンピューター」もCMの影響かリユース品市場でも徐々に上がってきているので、このPCのユーザーは売却に関しても今後に期待できます。

CPU別買取比率

ノートはコストパフォーマンスが圧倒的に良い「Corei5」が新品市場同様に強い傾向があります。逆に「Corei7」が過剰スペックと判断されがちなのか、買取数量が下がる傾向にあります。また「Celeron」は手軽な値段のPCに使われることが多いため、これまでシェアを一定数、保っていましたが、スマホやタブレットに押されはじめ少しずつ落ち込んできている状況があります。逆に、デスクトップは一気に「Corei7」が上昇、ゲーミングPCが、よりハイスペックな「4K」や「VR機能」を求められるようになり、新品・リユース品ともに出回る数が増え始めているのが要因とみられます。

 

また、相対的に。微増ではあるものの、デスクトップPC比率が上がっています。先述のゲーミングPCが若干牽引しているといえますが、一番の要因はスマホやタブレットの高性能化。その代わりネットブック(CPU「ATOM」)がリユース市場から姿を消し始めていることが先述のグラフでも顕著にわかります。

全体的にはやはり機能だけではなく、デザイン性で優位に立っているAPPLE製品が手堅い推移で売却時も比較的高めに買取りされています。Windowsではビジネスユースとして適切な軽さや中堅機能のノートと、スペック重視のデスクトップ・ゲーミングPCの2軸がリユース(中古)PCを支える流れとなります。

 

<解説:洗濯機部門>パナソニックが例年変わらずの1位、縦型は売却頻度が高い。

「パナソニック」が例年変わらずの1位獲得です。新品市場では「日立」「東芝」が1、2位を占めますが、リユース品買取としては「パナソニック」が首位です。最大の理由は「ドラム式洗濯機」の新品価格下落が緩やかなため、売却時に金額がつきやすいと考えられます。「日立」「東芝」は縦型洗濯機が多いものの、それに続く「シャープ」「Haier」に比べ市場価格が高く、中古需要と若干ずれるために「パナソニック」軍配が上がります。また成長率が一番高かったのが「Haier」。シャープを追い抜き「東芝」も射程圏内に入ってきました。

他の家電類とほぼ変わらず、3年前までの商品が価格がつき、売却しやすいといえますが、それを過ぎると顕著に買取価格が下がってきます。今年も全く同じ傾向で、特に2〜3月にかけての引っ越しシーズンも後押しをして、年初頭にも関わらず製造年3年以内の商品買取が55%を占めている状況です。(2016年は48%)

洗濯機の形式は主に「ドラム式」と「縦型」があり、「縦型」は使用年数が少ない状態で売却される傾向があります。特に一人暮らしの場合、入学・転勤・結婚等を機に買い替える例が多いので、自然と単身用の売却が増加します。それに比べ息の長いのが「ドラム式」。新品は高価(市場価格で「縦型」の3倍~4倍)であるので、リユース市場では多少の年式の古くても価格がついて売却できます。上図のように、縦型のピークが年式2年以内によっているなか、5年前ぐらいまでは買取需要が高くなり、売却しやすい状況です。

 

<解説:冷蔵庫部門>新品市場とは異なる「シャープ」市場の2017年1-3月期

新品市場では「三菱」が安定感を見せ、そこに「シャープ」「日立」と続きますが、今年のリユース品市場は圧倒的な「シャープ」市場となっています。やはりラインナップとして小型(単身用)が大きいことが一番の要因。

冷蔵庫は洗濯機以上に長く使われることが多く、どうしてもリユース市場に大型(ファミリー向け)は出てきにくい構造があります。また、出てきても予想以上に古いものが多いというのも特徴です。

特にわかりやすいのが、「三菱」と「日立」の関係性。こちらについては後述します。

先述通り容量別で中古市場をみると、圧倒的に200L以下の単身用がシェアを占めています。特に一人暮らしの消費者が特にこだわりなく、選ぶ=2ドアシンプル機能品が多いのが特徴です。「三菱」は総合とほぼ同じ動きをとり、反対に大型品をメインでラインナップしている日立は、売却件数が伸び悩んでいる状況といえます。

小型比率がリユース市場では高い分、買取年数の幅は狭いといえます。毎年3年以内の商品がメインで買取が行われている状況は変わりません。大型品は長く使われるものの、逆に売却されるものが年数経ちすぎて買取価格がつきづらく、ここは消費者にとっても注意すべきところいえます。大型品の売却タイミングはとても重要です。大型品はドア数にも影響があり、4ドア・5ドアよりも6ドアの方が倍近い数の売買が行われています。多機能冷蔵庫は売却するにあたりやはり有利といえます。

<総括>

例年通りの推移となった2017年1−3月期でした。新品市場における購入市況の流れをそのまま反映した結果になっています。つまり、1月から2月にかけ新品市場の販売量が落ちると、リユース市場における買取量も減少し、3月に新品の販売量が回復を始めるとリユース品の買取量も増加するという一般的な傾向を踏襲したものと言えます。

年末年始の市況だと買取の割合は「生活品」と「趣向品」は約50%ずつになります。しかし、新生活シーズンは身の回りの整理整頓が発生しやすく、2~3月にかけて上がってくるのは「生活品」が圧倒的に多くなります。「引っ越しするから冷蔵庫は売却してしまおう」「大学生活だけで使うのでコストパフォーマンスの良いリユース品にしておこう」など、生活スタイルの変化によってリユース品をうまく活用している層が増えていると考えられます。

(解説:リユースエバンジェリスト 高野浩志)

 

■プロフィール 高野浩志(たかの ひろし)

株式会社マーケットエンタープライズ リユースエバンジェリスト
1975年生まれ。大手電気店の社員として、12年間ゲームやフィギュアなどホビー製品のバイヤーを務めた後、ネット型リユース業最大手のマーケットエンタープライズに入社。
東京リユースセンター長を経て、買取の製品情報を一手に集約管理するプロダクトセンター長に着任、現在に至る。リユース業ならではの数ある製品群から”価値ある製品”を評価する能力に長け、特に家電製品の精度が高い。プライベートでは自宅に何千冊ものマンガ蔵書があるほどのマンガ好き。ゲームも嗜む。

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